生前にもお墓を持つことができる?

生前にお墓を建てる人が増えている

基本的にお墓はいつ建ててもかまいません。故人が亡くなってしばらく経ち、遺族の気持ちが落ち着いてから検討を始めてもいいのです。しかしながら、「家族にお墓の心配をさせたくない」「子どもがいないから自分たちでお墓の準備をしなくてはいけない」「気に入った場所にお墓を建てたい」「お墓のデザインや墓碑銘を自分で決めたい」等の理由から、最近は生前にお墓を建てる人が増えています。実際、当院でもお墓の生前購入の相談は多く、40代・50代の方々からのお問い合わせも少なくありません。

あの聖徳太子も! 「寿陵」は実は縁起がいい!?

生きている間に建てるお墓を「生前墓」「寿陵」などといいます。「死ぬ前にお墓のことを考えるなんて縁起が悪い」と思う人もいるかれしれませんが、「寿陵」という文字からイメージできるように、実は、縁起がいいことなのです。中国では、秦の始皇帝をはじめとする歴代の皇帝が生前に墓を建てており、生前にお墓を用意すると長寿・子孫繁栄・家庭円満を招くとされています。また、日本でも、あの聖徳太子が生前にお墓を建てたという記録が残されています。

寿陵にはさまざまなメリットがある

生前にお墓を建てる「寿陵」には、次のようなメリットがあります。

<寿陵のメリット>

・時間をかけて選べる
故人の死後、遺族はさまざまな手続きや届け出に追われます。そんななか、お墓にまつわる情報を集め、いくつもの選択肢のなかから納得のいくお墓を選ぶのは、なかなか難しいかもしれません。一方、寿陵なら、お墓探しは生前に行いますから、余裕を持って購入の検討を進められます。予算や立地、施設の環境などを比較して、納得のいくお墓を見つけられる可能性も高くなります。

・家族の負担を減らせる
お墓を新たに建てるとなると数百万円は必要だと思っておいたほうがいいでしょう。生前にお墓を建てておけば、遺族の金銭的な負担を減らすことができます。

・節税効果が期待できる
墓所は相続税や固定資産税の対象外となります。生前にお墓を建てておけば、その分、課税対象となる資産が減りますから、節税効果が期待できます。
※生前に支払いがすべて終了している必要があります。
※消費税はかかります。

生前にお墓を建てる際に気をつけること

ここでご紹介したように、生前にお墓を用意することにはさまざまなメリットがありますが、いくつかの注意点もあります。

<生前にお墓を建てる際の注意点>

・承継者がいる場合は事前に相談する
お墓の管理料の支払いや後々のケアは承継者の役目。故人が勝手にお墓を購入したせいで承継者が苦労するケースも考えられます。お墓を建てる際は、必ず承継者の意向も聞いておきましょう。

・お墓の存在を家族や知人に知らせておく
生前にお墓の準備をしていても、周囲の人がそのことを知らなければ、せっかくの準備が無駄になる恐れがあります。お墓の存在はあらかじめ家族や知人に知らせておくか、エンディングノートなどに記しておきましょう。

・公営墓地は寿陵NGの可能性も
公営墓地を希望する場合は申込条件を確認しましょう。「遺骨が手元にあること」という条件を設けている公営墓地も多く、その場合、生前の墓地購入はできません。

まとめ

生きている間に建てるお墓を「生前墓」「寿陵」といいます。生前墓・寿陵は古くから縁起がよいものとされており、最近では、「家族の負担を減らせる」「時間をかけて選べる」「節税効果が期待できる」等のメリットから希望する人が増えています。みさんも終活の一環として、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。