待ち焦がれる春

静まりかえった園内から聞こえるのは、小川を流れる水の音だけ。
朝の凛とした冷たい空気が張りつめた静寂を突然、野鳥の鳴き声が突き破る。
立春も過ぎたが、寒い日はつづき、今朝もいたるところが氷ついている。
氷の結晶が朝の太陽に光輝き、この時季だけに見られる自然の造形美である。
この冬、当園で多くの積雪は見られなかったが、最強と呼ばれる寒波が何度も襲来し、各地に雪害をもたらしている。
そして雪国では暖かい雪解けの季節が待たれる。
今は、柔らかい冬の日差しのありがたさを感じるのは、この季節ならである。