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11月2017

生前にもお墓を持つことができる?

生前にお墓を建てる人が増えている

基本的にお墓はいつ建ててもかまいません。故人が亡くなってしばらく経ち、遺族の気持ちが落ち着いてから検討を始めてもいいのです。しかしながら、「家族にお墓の心配をさせたくない」「子どもがいないから自分たちでお墓の準備をしなくてはいけない」「気に入った場所にお墓を建てたい」「お墓のデザインや墓碑銘を自分で決めたい」等の理由から、最近は生前にお墓を建てる人が増えています。実際、当院でもお墓の生前購入の相談は多く、40代・50代の方々からのお問い合わせも少なくありません。

あの聖徳太子も! 「寿陵」は実は縁起がいい!?

生きている間に建てるお墓を「生前墓」「寿陵」などといいます。「死ぬ前にお墓のことを考えるなんて縁起が悪い」と思う人もいるかれしれませんが、「寿陵」という文字からイメージできるように、実は、縁起がいいことなのです。中国では、秦の始皇帝をはじめとする歴代の皇帝が生前に墓を建てており、生前にお墓を用意すると長寿・子孫繁栄・家庭円満を招くとされています。また、日本でも、あの聖徳太子が生前にお墓を建てたという記録が残されています。

寿陵にはさまざまなメリットがある

生前にお墓を建てる「寿陵」には、次のようなメリットがあります。

<寿陵のメリット>

・時間をかけて選べる
故人の死後、遺族はさまざまな手続きや届け出に追われます。そんななか、お墓にまつわる情報を集め、いくつもの選択肢のなかから納得のいくお墓を選ぶのは、なかなか難しいかもしれません。一方、寿陵なら、お墓探しは生前に行いますから、余裕を持って購入の検討を進められます。予算や立地、施設の環境などを比較して、納得のいくお墓を見つけられる可能性も高くなります。

・家族の負担を減らせる
お墓を新たに建てるとなると数百万円は必要だと思っておいたほうがいいでしょう。生前にお墓を建てておけば、遺族の金銭的な負担を減らすことができます。

・節税効果が期待できる
墓所は相続税や固定資産税の対象外となります。生前にお墓を建てておけば、その分、課税対象となる資産が減りますから、節税効果が期待できます。
※生前に支払いがすべて終了している必要があります。
※消費税はかかります。

生前にお墓を建てる際に気をつけること

ここでご紹介したように、生前にお墓を用意することにはさまざまなメリットがありますが、いくつかの注意点もあります。

<生前にお墓を建てる際の注意点>

・承継者がいる場合は事前に相談する
お墓の管理料の支払いや後々のケアは承継者の役目。故人が勝手にお墓を購入したせいで承継者が苦労するケースも考えられます。お墓を建てる際は、必ず承継者の意向も聞いておきましょう。

・お墓の存在を家族や知人に知らせておく
生前にお墓の準備をしていても、周囲の人がそのことを知らなければ、せっかくの準備が無駄になる恐れがあります。お墓の存在はあらかじめ家族や知人に知らせておくか、エンディングノートなどに記しておきましょう。

・公営墓地は寿陵NGの可能性も
公営墓地を希望する場合は申込条件を確認しましょう。「遺骨が手元にあること」という条件を設けている公営墓地も多く、その場合、生前の墓地購入はできません。

まとめ

生きている間に建てるお墓を「生前墓」「寿陵」といいます。生前墓・寿陵は古くから縁起がよいものとされており、最近では、「家族の負担を減らせる」「時間をかけて選べる」「節税効果が期待できる」等のメリットから希望する人が増えています。みさんも終活の一環として、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

お墓にもいろいろな種類があるのを知っていますか?

変わりつつあるお墓事情

死後は先祖代々のお墓に入るもの――。そんな考え方が変わりつつあります。「お墓の承継者がいない」「お墓にお金をかけたくない」「お墓があることで、遺された家族に心理的・経済的な負担をかけたくない」といった理由から、納骨堂や樹木葬などを希望する人が増えているようです。そこで、今回は、“終の棲家”となるお墓の種類について紹介します。

墓地には3つの種類がある

まずは、墓地の種類について説明します。墓地は次の3種類に分けられます。

①公営墓地
都道府県や市区町村などの自治体や、そこから委託された公益法人が運営管理している墓地。寺院墓地や民営墓地に比べると永代使用料や管理料が安く、宗旨宗派が不問な点が魅力。ただし、募集数は少なく、申込み資格にはさまざまな制限があります。

②寺院墓地
寺院が運営管理している墓地。購入者は檀家となり、宗旨宗派はその寺院に属するのが基本です。法要などを安心して任せられるというメリットがある反面、公営墓地に比べると永代使用料が少し高くなる等のデメリットがあります。

③民営墓地
宗教法人・公益法人が経営する墓地で、宗旨宗派不問のものが一般的です。数が多く、申込み資格の制限も比較的緩やか。生前に購入できたり、ペットと一緒に入れるタイプのお墓があったりと自由度が高いのも人気の理由の1つといえるでしょう。施設・設備も充実している場合が多いものの、永代使用料や管理料は高くつくことが多いようです。

家墓から散骨まで。お墓の種類について知っておこう

続いては、お墓の種類について説明します。お墓にはさまざまな種類がありますが、代表的なのが次の5つです。

①家墓
家族または同一姓の親族の遺骨を納めるお墓のことです。お墓の正面には「○○家之墓」「○○家代々之墓」と刻まれているのが一般的です。管理・供養はお墓の承継者が行います。

②永代供養墓
寺院や墓地管理者が永代にわたって供養・管理するお墓のこと。最終的には遺骨はほかの人と一緒に供養されることが多いことから、集合墓、合葬墓、共同墓、合祀墓などとも呼ばれます。最初から遺骨を骨壺から取り出して共同納骨室に納める場合と、ある一定の期間までは遺骨を個別に保管しておき、その期間を過ぎたら共同納骨室に納める場合とがあります。原則として、共同納骨室に保管された後に遺骨を取り出すことはできません。

③納骨堂
屋内などに遺骨を納めるタイプのお墓です。個人はもちろん、家族数人の遺骨を一緒に納めることができるところもあります。納骨殿、霊堂とも呼ばれ、お参りのしやすさなどから近年では特に人気を集めています。

④樹木葬
墓地・埋葬に関する法律により許可を得た場所に遺骨を埋め、樹木を墓碑とする埋葬スタイルです。近年、希望する人が増えています。多くは個人墓のため、承継者がいなくても購入できます。

⑤散骨
遺骨を細かく粉末状にして海や陸にまくスタイルです。「死後は自然に還りたい」「お墓は不要」という人にとっては最適な選択肢の1つといえるかもしれません。ただし、陸への散骨は土地の所有者への許可が必要であり、現実的ではありません。海へ散骨する場合も、海水浴場、養殖場、釣り場、岸に近い場所等は避けなくてはいけないため、散骨業者に依頼するのが一般的です。デメリットとしては、お墓がない分、法要や供養をしにくい点が挙げられます。

まとめ

近年、多くの人のお墓に対する意識が急速に変わりつつあります。これまで主流だった「○○家之墓」「○○家代々之墓」と記された家墓だけではなく、墓の承継者が不要な永代供養墓、納骨堂、樹木葬、散骨などにも注目が集まっています。いずれを希望するにしても、死後のことですから、家族や友人の手を借りる必要があります。生前に家族や友人に意向をきちんと話しておくことが大切です。

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