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8月2017

エンディングノートにはどんなことを書けばいいの?

エンディングノートは終活の伴走者

「エンディングノート」という言葉を聞いたことがありますか?エンディングノートは、やがて訪れるその日のために、あなたの希望を記すためのノートです。「終活ノート」「もしもノート」「遺言ノート」「マイライフノート」などとも呼ばれ、書店やネット通販などで手に入るほか、インターネット上には無料でダウンロードできるものもあります。
終活でやっておきたいことが1冊にまとまっているので、「終活に興味があるけれど、何から手をつけたらいいかわからない」という人は、自分のエンディングノートを作成することから始めてみてはいかがでしょうか。

自分にも遺族にも、メリットが盛りだくさん!

エンディングノートにはさまざまなタイプがありますが、主に、以下の内容を書き込めるようになっています。

<エンディングノートの主な内容>
・プロフィール
・これまでの歩み(自分史)
・いざというときに連絡してほしい親族・友人の情報や連絡先
・財産情報について(財産の種類、預け先、口座番号など)
・遺産相続について(遺言書の有無、相続人と分配の仕方など)
・介護や医療に関する希望
・葬儀に関する希望
・供養に関する希望
・遺品に関する希望
・家族、友人へのメッセージ

書く内容が多岐にわたるせいで、億劫に感じる人もいるかもしれません。けれど、実際に取り組んでみると、「自分の人生を振り返るきっかけになった」「家族や友人との相互理解が深まった」「残りの人生の指針ができた」「普段は言えない感謝の気持ちを残せた」など、さまざまなメリットを実感できるでしょう。
また、遺される側も、エンディングノートがあれば、「遺品はどうすればいいのだろう?」と迷わずにすみますし、「故人はこれで喜んでいるだろうか?」と後悔せずにすみます。エンディングノートは、大切な人たちの役にも立つのです。

エンディングノートの書き方

エンディングノートの書き方に決まりはありません。最初から順に記していかなくてもいいのです。自分が書きやすい内容から始めましょう。ただし、万が一のときに備えて、親族・友人の連絡先や、介護や医療に関する希望は早めに記録しておくといいでしょう。
筆記用具はえんぴつでOK。えんぴつなら、間違ったときも、書いた内容を変更したいときも、気軽に直せます。パソコンの操作が得意なら、自分でエンディングノートを作成するのも手です。いずれにしても、訂正した場合は、訂正した日付を書き込んでおき、どれが最新の情報なのかをわかるようにしておきます。

エンディングノート作成にあたり気をつけたいこと

エンディングノートを作成するにあたり、注意しておきたい点があります。まず、エンディングノートの存在とその保管場所は、家族や知人など、信頼できる人に伝えておきましょう。いざというとき、エンディングノートの存在を誰も知らないようでは意味がありません。
また、エンディングノートには法的な拘束力はないので、遺産相続のように法的な拘束力を必要とする内容に関しては、別途、遺言書を作成する必要があります。あわせて、暗証番号、実印の保管場所など、知られては困る情報は別のノートにまとめて金庫に保管するなど、防犯対策も忘れずに。

まとめ

エンディングノートは終活の心強い見方。自分史から、いざというときの意思表示、大切な人たちへのメッセージまで、終活でやっておきたいことが網羅されています。自分が興味のある分野から、気軽に始めましょう。ただし、遺言のように法的な拘束力はありません。

お墓のお引っ越し「改葬」について知っておこう

近年、需要が高まりつつある「改葬」とは?

お墓を現在の場所から違う場所へと移すことを「改葬」といいます。

「田舎のお墓ではなく、住み慣れた都心にお墓を持ちたい」
「墓守の苦労を子どもたちにかけたくない」
「今後、お墓を守ってくれる親類縁者がいない」

など、さまざまな事情から、改葬を検討する人が増えているようです。当寺にも多くの相談が寄せられています。そこで、ここでは改葬について説明します。

改葬のページはこちらから。あわせてご覧ください。

改葬の流れ

改葬は墓地・埋葬などに関する法律に基づき、下記のような流れで行われます。なお、手続きは市区町村によって異なります。手続きの流れや必要な書類について、市区町村役場にあらかじめ確認しておくといいでしょう。

①改葬先の決定
改葬先が決まっていないと改葬はできません。改葬先は事前に決めておきます。

②受入証明書の発行
改葬先に受入証明書を発行してもらいます。

③埋蔵・収蔵証明を受ける
現在、遺骨を埋蔵・収蔵している墓地・納骨堂等の管理者に、改葬の承諾を得ます。承諾を得られたら、埋蔵・収蔵証明を受けます。

④改葬許可申請書の記入・提出
現在の墓地がある市区町村役場にて改葬許可申請書をもらい、必要事項を記入して提出します。HPからダウンロードできる自治体もあります。改葬許可申請書には、現在の遺骨の埋蔵・収蔵先の署名・押印、あるいは、埋蔵・収蔵証明の添付が必要です。さらに、改葬先の受入証明書の提出を求められることもあります。

⑤改葬許可証の交付を受ける

④の改葬許可申請書を提出し、改葬許可証をもらいます。なお、改葬許可証は遺骨一体につき1通必要です。

⑥遺骨の取り出し

⑤の改葬許可証を現在の遺骨の埋蔵・収蔵先の管理者に見せ、遺骨を取り出します。

⑦旧墓地を返還
これまで遺骨を埋蔵・収蔵していた区画は、更地にして返還するのが一般的です。

⑧改葬先への納骨
改葬先に改葬許可証を見せ、納骨します。

改葬の費用はどのくらい?

改葬には費用がかかります。
例えば、お墓の解体・撤去、墓地を更地にする工事費用は、1平方メートルあたり15万円~。
その他、遺骨の取り出しからご供養への謝礼、納骨に掛かる費用など。
費用はケースバイケースで、現地で初めて分かることがほとんどです。

こんなトラブルに気をつけよう

改葬を希望する人が増えるにつれて、改葬にまつわるトラブルも増えています。よく聞かれるトラブルが、現在、遺骨を埋蔵・収蔵している寺院が改葬を許可してくれないというもの。また、離檀料として数百万円以上請求されたケースもあります。こうしたトラブルを避けるためにも、改葬を検討する場合は、まず、遺骨を埋蔵・収蔵している寺院に相談するといいでしょう。万が一、トラブルになった場合は、市区町村役場に問い合わせてみてください。
このほか、親族の承諾を得られずトラブルに発展するケースもあります。先祖代々のお墓を改葬する際は、事前に親族の同意を得ておくことをおすすめします。

まとめ

改葬とは、遺骨の埋蔵・収蔵場所を変えること。法律に基づいた手続きが必要で、それなりに費用も掛かります。現在の埋蔵・収蔵先や親族とのトラブルを避けるためにも、関係各所や改葬される墓地・納骨堂などの専門スタッフへ事前にしっかりと相談しておきましょう。

いま、日本で「終活」が必要な理由は?

いま、終活が空前のブーム 

「終活」という言葉は、2009年に週刊誌が作った造語だといわれています。2012年には新語・流行語大賞にもノミネートされ、いまではすっかり定着したようです。実際、終活をテーマとしたフェアが各地で行われていますし、大型書店に行けば終活コーナーがあり、介護、相続、供養など、関連本が多く並んでいます。テレビや雑誌で特集されることも多く、終活にまつわるサービスも続々と誕生。いま、日本は空前の終活ブームといえるかもしれません。

背景には、少子高齢化のほかに家族のあり方や死生観の変化も

ではなぜ、現代の日本でこれほどまでに終活が注目を集めているのでしょうか? 理由として考えられるのが、社会構造と生活環境の変化です。これまで、年老いた親の介護も、看取りも、死後の供養も、家族とその子孫が担うべきだと考えられてきました。しかし、少子高齢化により、高齢者の支え手は減る一方。「平成26年版高齢社会白書」によれば、平成26年(2014年)における、65歳以上の高齢者のいる世帯は全体の46.7%。そのうちの半数が、高齢の夫婦のみの世帯、あるいは単独世帯でした。

「老老介護」に代表されるような高齢者が高齢者を支えるケースや、高齢の親よりも子が先立つケースは、今後ますます増加すると推測されています。もはや、家族や子孫だけでは、高齢になった親を支えきれなくなっているのです。このような状況から、「家族や子孫に迷惑をかけたくない」と終活を始める人が増えていると考えられます。

お葬式や供養に対しての意識の変化も、終活ブームの理由の1つといえそうです。「お葬式の参列者は限定しない」「死後は先祖代々の墓に入る」というこれまでのスタイルから、家族と親しい知人だけで故人を見送る「家族葬」や、お墓ではなく海や山などに遺骨(または遺灰)を還す「自然葬」を希望する人が増えています。選択肢が増え、生き方も、逝き方も自分らしいスタイルを選べるようになったいま、終活に取り組む人が急増しているのは当然といえるかもしれません。

自分はもちろん、周囲の人たちも納得できる終活を

終活で何をするかは人によってさまざまです。ただ、終活は自分ひとりでは完結できません。特に死後のことは、家族、子孫、知人などの手を借りる必要があります。加えて、終活は、自分さえ納得していればいい、というものでもありません。たとえば、お葬式や供養には、遺された人たちの喪失感や悲しみを癒すという働きもあります。自分は簡素な葬儀を望んでいても、家族はそうではないかもしれないのです。ぜひ、自分も、そして周囲の人たちも納得できる終活を心がけてください。

まとめ

少子高齢化が進み、家族のあり方も変わりつつある現代、「親が老いたら、子が面倒を見るのは当たり前」「葬式の手配や墓守は遺族の役目」という考えにも変化が生じています。そんななか、「生き方も逝き方も、最後まで自分らしくありたい」と終活が流行るのは当然といえるかもしれません。いずれにしても、終活は、自分も、そして遺される人たちも納得できるようなものにしましょう。

最近よく耳にする「終活」とは?

終活とは、残りの人生を前向きに生きるための活動

誰にでも人生の終わりは訪れます。やがて来る“その日”に向けて行うさまざまな準備。それが「終活」です。「まだ元気なのに終活なんて、縁起が悪い」と感じる人もいるかもしれません。しかし、終活は、残りの人生をどう生きるかを自分自身で決めること。後ろ向きどころか、とても前向きな活動なのです。
また、あなたの死後に発生するさまざまな手続きの段取りをあらかじめつけておけば、遺された人たちの負担を軽くすることができます。ご遺族が、「これでよかったのかしら?故人が悲しんでないかしら?」と思い悩む心配もありません。つまり、終活は、大切な人たちへの思いやりでもあるのです。

終活のメリットとは?

また、終活には次のようなメリットがあります。
・自分の人生を振り返るきっかけになる
・家族や友人の大切さに改めて気づける
・残りの人生における目標を持てる
・死後、家族や友人の負担を減らせる
・資産・財産の状況を把握することで、将来の見通しが立てやすくなる
・自分らしい「逝き方」が見つかる

生前に準備しておきたい5つのこと

「終活に興味はあるけれど、何から手をつけたらいいかわからない」という人も多いのでは? 終活で何をするかは人によってさまざまですが、次の5つの内容については準備しておくといいでしょう。

①介護・医療について
介護が必要になった場合、どのような介護を望みますか? 在宅介護がいいのか、それとも施設等への入所がいいのか……。家族も交えて話しておくと、いざというときにスムーズです。また、事故、病気等で入院・手術などが必要になった場合に備えて、告知や延命治療、臓器提供などに関する自分の意思をエンディングノートなどに記しておきましょう。

②私物(遺品)の整理について
衣類、趣味の品、写真など、故人の私物の対処に困る遺族は少なくありません。また、家族に見られたくない品があるという人もいるでしょう。断捨離できるものは生前に断捨離しておき、残った品々については、自分の死後、どのように対処してほしいのかをまとめておくことをおすすめします。

③遺産相続について
遺産相続で家族や親類がもめて、“争続”になってしまった――というのはよくある話。「わが家は相続する遺産なんてほとんどないから関係ない」と思っている人も要注意。相続トラブルは、遺産の多寡に関わらず起きるからです。預貯金、保険、不動産などの財産をすべて洗い出し、誰にどのように配分するのかをしっかり考えておきましょう。現時点の財産を把握しておけば、自分の経済状況がわかり、今後の見通しがつきやすくなるというメリットもあります。なお、遺産相続について自分の意思に法的な効力を持たせたい場合は、遺言書を作成する必要があります。

④葬儀について
これまで、葬儀といえば参列者を制限しない「一般葬」が主流でしたが、近年は、遺族とごく身近な人だけで行う「家族葬」、弔いは最小限に留めて火葬する「直葬」も増えています。自分が望む葬儀のスタイルを決めておき、エンディングノートに記しておく、または、家族や友人と共有しておくといいでしょう。また、生前に自分で葬儀の手配をすませておくという方法もあります。

⑤供養について
近年は、供養のスタイルも多様化しています。「死後は先祖代々のお墓に入る」という従来のスタイルのほかに、樹木葬などの自然葬や、家族がお参りしやすい場所にある納骨堂への改葬などを希望する人も珍しくありません。どんなスタイルを望むにしても、家族や友人などの協力が不可欠。生前にきちんと話し合っておきましょう。 

まとめ

終活とは、残りの日々を前向きに過ごすための活動です。介護・医療、私物の整理、遺産相続、葬儀、供養などについて生前に準備しておくことで、自分らしい生き方・逝き方を貫くことができ、同時に大切な家族や友人の負担を軽減できます。

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